公立高校入試でもよく出題される文法のひとつが 「仮定法(かていほう)」 です。
「もし〜なら」「〜だったらいいのに」など、実際とはちがうことを想像して話す表現です。
この記事では、仮定法の基本から、公立高校入試レベルで必要なポイントまで、分かりやすく説明します。
🧠 仮定法とは?意味と使い方
「仮定法」は、現実ではないこと・ありえないことを想像して言うときに使います。
たとえば:
もし私が鳥だったら、空を飛べるのに。
→ If I were a bird, I could fly.
実際には鳥ではないですよね。
このように、「もし〜なら〜できるのに」という“想像の話”をするときに使うのが仮定法です。
✏️ 仮定法の基本形(If ~, 主語 + would / could + 動詞)
仮定法では、**if節(もし〜なら)**の動詞を「過去形」にします。
そして、主節では would / could / might + 動詞の原形 を使います。
🔹 形のまとめ:
| 日本語 | 英語 | 文の意味 |
|---|---|---|
| もし〜なら、〜するだろう | If + 主語 + 過去形, 主語 + would + 動詞の原形 | 現実とは違うことを想像 |
| もし〜なら、〜できるだろう | If + 主語 + 過去形, 主語 + could + 動詞の原形 | 可能性を表す仮定 |
🌸 例文
| 日本語 | 英語 | ポイント |
|---|---|---|
| もし私があなたなら、彼に話します。 | If I were you, I would talk to him. | be動詞はすべて were にするのがルール |
| もし時間があれば、映画に行くのに。 | If I had time, I could go to the movies. | 「had」は「持っている」ではなく「もしあったら」 |
| もし彼が一生懸命練習したら、勝てるだろう。 | If he practiced hard, he would win. | 「practice」の過去形を使う |
🧩 I wish ~ の文(〜だったらいいのに)
もうひとつよく出るのが I wish ~ の文。
これも「現実とはちがうことを想像」して言うときに使います。
🔹 形
I wish + 主語 + 過去形 …
🌸 例文
| 日本語 | 英語 | 解説 |
|---|---|---|
| 彼が私の兄だったらいいのに。 | I wish he were my brother. | 実際は兄ではない。非現実。 |
| もっと時間があればいいのに。 | I wish I had more time. | 現実では時間がない。 |
| 英語が話せたらいいのに。 | I wish I could speak English. | 「できたらいいのに」という願望。 |
🎯 仮定法が出やすい高校入試のポイント
- If I were you, … は頻出の定型表現。
- be動詞はすべて were にする(I や he でも were)。
- 「I wish ~」の文も仮定法の一種。
- 過去形を使うが、過去の話ではない(ここがポイント!)
- “現実とはちがう想像” なら仮定法を使う。
📚 練習して覚えよう!
仮定法は「読んで理解」するだけでは身につきません。
実際に文を作って、並べ替えや書き取りで練習するのがコツです。
👇おすすめ練習リンク
- 仮定法の並び替えクイズに挑戦!
(If I were you, I would… など実戦形式で練習できます)
🪄 まとめ:仮定法は「現実とはちがう想像の話」
| 形 | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|
| If + 過去形, would + 動詞の原形 | 「もし〜なら、〜するのに」 | If I were rich, I would buy a car. |
| I wish + 過去形 | 「〜だったらいいのに」 | I wish I had a cat. |

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